悪魔の発明

ジュール・ヴェルヌ原作の空想科学小説を、特殊撮影+アニメーションで映像化...な、カレル・ゼマンによるチェコ映画。

さすがに古い映画(1958)なので、展開がゆったりとしていてあまり緊迫感もないのだけど、銅版画を動かす......ようするに小説の挿絵を動かす......ことをイメージした映像が素晴らしい。表現がまさにCGにおけるテクスチャマッピングな感じなので、鑑賞していて不思議な感覚を受けます。海賊の潜水艦内の大窓がある部屋が絵的にすごくいいなあ。僕も乗ってみたい。

しかし、クレーンから落としただけで大爆発してしまう爆弾は、大砲から発射することに耐えられたのだろうか。

ゾンビランド

ゾンビだらけの世界で、それぞれが失ったものを見つけるロードムービー...なストーリー。

けっこう期待してたんだけど、ちょっと肩すかしな感じかも。生粋のアメリカ人じゃないと面白くない(Twinkieとか、あんまり乗れないし)のかもね。BMのくだりも、正直ナゾすぎるな。
んでも、だんだんと打ち解けてくる流れとか、ベタだけども良い展開だし、ヒーローにならないルールを破るのも、お約束だけどこれまた良い感じ。ただ、コネタの収束させ具合が、ちょっとあっさりなのが残念な気がする。

iTunesでのレンタルは、DVDのレンタルと違ってオマケがないのが寂しいな、と。

モンキーボーン

悪夢から脱出をかけたコミック作家と妄想の産物「モンキーボーン」との戦い...な、ストーリー。

今の目で見ちゃうと、ちょっと美術的にはイマイチか...とも思えちゃうけど、そんでも気味が悪い印象はきちんと伝わってきてよいですな。体操選手のくだりとか、悪ノリしすぎな感じもしますけど、モンキーボーンと戦うにはあのくらいがちょうどいいのかも。その反面、体操選手が活躍し過ぎなので、ストーリーとしてフォーカスがぼけてしまうのが残念。途中マークライデン的な世界があるのですけど、関わっているのですかね...。
それと、キティがすごくよいです。

COWBOY BEBOP 天国の扉

ナノテクによるバイオテロの理由とハードボイルド…な、ストーリー。

TVシリーズは未見なんですけど、なるほどこんな雰囲気のアニメだったのか…って感じかも。アクションシーンがすごくかっちょよくて素晴らしい。警察と軍が必死になっても手がかりがつかめないのに、半日ぐらい怪しげな街を歩きまわったら、あっさりと重要なアイテムを見つけたりとか、あんたら不死身なのかとか、後半の軍とのドッグファイトにはなんの意味があったのかとか、いろいろ思う事はあったのですけど。

悪魔のいけにえ

屠殺と不条理、そして叫び声...な、ストーリー。

救いもなくあっさりとヒロイン以外は殺されてしまうのですけど、その屠殺を思わせる雰囲気とか、当時観ていたらそうとうイヤだったろうなあ。今時の感覚で観ていると、そんなに怖い感じでもないのですけど。
夕食時にヒロインを前にしての殺人ファミリー父子の会話も滑稽だけど、おじいさんが登場してくるあたりから狂気を通り越して、まさしく不条理でシュール...なのであります。それにしてもトラック運転手の、その後が気になるなあ...。

テキサス・チェーンソー

心神喪失状態の少女をヒッチハイクした事で、狂気の世界へ足を踏み入れてしまう事になる若者達...な、ストーリー

悪魔のいけにえのリメイク。前作のような意味不明の恐ろしさではなくて、少し悲しみも含めたような感じでしょうか。そんでもキチガイにはかわりはないけれど。そんなことよりも全体にただよう「バイオ4」感(朽ち果てた村やキチガイな人々の質感とか)がなんともステキ。もちろんこの映画の方が先なんでしょうけど。
レザーフェイス役のアンドリュー・ブリニアースキーは、映画「ストリートファイター」で唯一クリソツだったザンギエフを演じていたというビックリ感。そして、ヒロインのお姉さんはノーブラであるべきだなと強く思ってしまうのでした。

オーロラの彼方へ

亡き父との古い無線機を通した交信を軸に展開する父と子の会話、そしてサスペンス...な、ストーリー

なんていうか(タイムパラドクス的な)歴史を変えた...っていう事ではなくて、本当の記憶を取り戻していくような感じかしらん。単純な感動ファンタジーではなくて、サスペンスドラマがどちらかというとメインなので、すこしビックリな感じもしないでもないというか。クライマックスでの、お父さんの登場は素晴らしいのであります。

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語

ある日とつぜん孤児になった姉・弟・妹の3人に訪れる不幸せ...な、ストーリー。

素晴らしい美術とあっさりとした展開、そしてジム・キャリーのくどい(だけどそれがいい感じ)演技。正直なところ、ストーリーとしては盛り上がる部分がほとんどないのですけど、かえってそれが雰囲気をつくっていたような気がしてみたり。姉役のエミリー・ブラウニングがなんとも言えないくらい美しくも可愛らしくて、このままの感じで大人になってほしいなあ。
エンドロールのアニメーションも必見であります。

オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

マイクマイヤーズのお下品スパイコメディの第3弾...な、ストーリー。

相変わらずのお下品ぶりな展開なんだけど、オースチンのモジョパワーに若干のかげりが見えてきているようで、ちょっとさみしいかも。恒例のシルエットシーンとかとても面白いのですけど。
人間関係にビックリ(っていうほどでもないけど)な展開があって、今後はどうするのかなあ。前作の『アイムユアファーザー』って言ってたDr.イーブルくらいが、年齢設定としてちょうどいいように思っていたのに...。

お下品さはぜんぜんオッケーなんですけど、ミニ・ミーにたいする暴力的なシーンは見ていて厳しいものがありますな。

ウェインズ・ワールド

ウェインとガースのオタクコンビによるローカルトークショーからひろがっていくHR/HMコメディ...な、ストーリ−

シュウィィィィンでエクセレントなアホくささ。ガースのテンパったときの目線とかスーパーハッカーw的な行動がなんとも愛らしい。全体的に今どきの感じだとちょっと寒いのは否定できない...のかも。でも、あんな生活うらやましいなあ。