新しい元号になって、最初の打ち合わせ@県美。秋からの特別展、今っぽさと上品さがうまく噛み合った広報物デザインにできればと思っています。
ついでにといってはなんですが、現在開催中の「横山華山 KAZAN - A Superb Imagination at Work」へ。メインの祇園祭礼図巻、描き込みもさることながら、トリミング(上下を大胆に切っています)がステキ。他の作品ではジュリアンオピーっぽいタッチの鳥居(遠近感を出すために手前の鳥居の主線が太い...)もあったりして、なんていうか斬新なというか進歩的な画家なんだと思います。
ちょっと寂しい気持ちになったのは、当時は上手すぎてすごい有名だったのに、
横山華山は、海外では早くから評価されており、日本でも夏目漱石の小説『坊ちゃん』や『永日小品』に華山の名前が出てくるなど、明治時代までは国内でもよく知られた存在でした。著名な画家を記した評価番付にも多数名前が掲載されていました。しかし画壇の潮流に左右されず、幅広い画域をもつ規格外な面は、美術史のなかでは分類しづらく、いつしか忘れ去られ、知る人ぞ知る絵師となってしまったのかもしれません。(公式サイトより)......こんな感じで忘れ去られていったというのは、なんか皮肉だなあ。なんでもできて大人気で人生をすごすけど後世には伝わらないのと、生きているうちに恵まれなくて死後評価されるので、どっちが幸せなんだろうか。やっぱり現世利益か。。。
野村デザイン制作室の和文タイトルロゴタイプは、いつみても印象的で勉強になります。
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